風が吹いたとき、襟がパタパタと揺れてしまうことがあります。せっかく整えたジャケットのラペルからシャツの襟がはみ出し、時間が経つと、襟がへたっと寝てしまうことも少なくありません。
そんなときにおすすめなのが「タブカラー」です。左右の襟先を小さなタブ(留め具)で留めるこのデザインは、襟を立体的に持ち上げ、ネクタイの結び目を美しく見せてくれます。


見た目の印象が整うだけでなく、首元のバランスも安定し、全体のシルエットがきりっと引き締まって見えるのが特徴です。近年ではニュースキャスターや、番組MCをする芸人などの方がこのタブカラーを愛用しており、清潔感や信頼感を視覚的に伝える工夫として注目されています。
タブカラーかどうかは、すぐに見分けがつきます。ネクタイのノット(結び目)と襟の間に隙間がなく、まるで密閉されたように襟が肌に押し付けられ、その圧によって首元のネクタイがわずかに盛り上がるような陰影が生まれるのです。この「立体感」と「密度のある印象」こそが、タブカラー特有の美しさです。
一方で、よく比較される「ボタンダウンカラー」は、もともとポロ競技の際に風で襟が顔に当たるのを防ぐために襟先をボタンで留めるように開発されたものです。つまり、スポーツ由来のカジュアルシャツであり、フォーマルな場にふさわしいデザインとはいえません。

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その点、タブカラーはフォーマルシーンにぴったりです。
ただし、このシャツは“ネクタイありき”の設計のため、ノーネクタイのときにタブが見えてしまうと少し不自然に見えます。一日中ネクタイを締めることが前提になるため、堅苦しさを感じる場面もあるかもしれません。それでも、きちんと見せたい日や大切な商談の日には、この「タブカラー」が襟元に確かな品格を与えてくれます。