軽やかな季節に試される、「我慢しない知性」

軽やかな季節に試される、「我慢しない知性」

ジャケットを脱いで出社できる、気持ちのいい季節。朝の風が少し柔らかくなり、つい軽やかな気分でワードローブに手を伸ばしたくなります。真っ白なシャツだけではどこか味気なく、「少しだけオシャレを取り入れたい」と思う――そんな瞬間があるものです。

その衝動のままに、カラーボタンのシャツや半袖のボタンダウン、あるいは不規則なストライプ柄を選んでしまう方も多いでしょう。明るい気分に合わせて、黒やチャコールのフォーマルなパンツに、なぜかカジュアルなライトブラウンの靴を合わせてしまう。季節の軽さを取り入れたつもりでも、気づけばフォーマルの軸が崩れた「迷子の装い」になっていることがあります。

ほらな、春先になるとみんな「軽やか=カジュアル」って勘違いしがちやねん。
せやけど、軽やかでも「信頼」は保たなあかん。そこが京都人のこだわりどすな。

「白シャツが味気ない」と思ったら

もし「白シャツが味気ない」と感じたときは、お洒落な要素をぐっと我慢して、クレリックを選んでみてください。白い襟とカフスに、淡いブルーやストライプのボディ。それは「誠実さ」と「リラックス」を両立させる、唯一の解法です。

クレリックって、襟とカフスが白いやつやろ?あれ、ちょっと上品でええやん。
そや。襟が白いと、顔の輪郭も締まって見える。会う人への敬意が自然と伝わるんや。

クレリックのバリエーションを楽しむ

クレリックにも、実はいくつかのバリエーションがあります。襟の形をラウンドカラーにして柔らかさを出したり、ボディ部分を無地のサックスブルーにして控えめな印象にしたり、あるいはサックスブルーのストライプで知的に、ピンクで親しみやすく見せたりと、同じクレリックでも印象の方向性を自在に調整できるのが魅力です。

ピンクのクレリック?可愛げあってええけど、ビジネスでは勇気いるなぁ。
上手く合わせたら上品やで。トーンを淡くすれば、京都の町家の桜色みたいに落ち着くわ。

「お洒落」と「信用」のバランス

あくまで仕事において、お洒落は主役ではなく、信用を邪魔しないための設計であるべきだと思います。自分の快適さを優先すれば、必然的に機能性が強くなり、カジュアル要素が増えます。一方で、相手のためを思うと、フォーマル度が強くなり、動きづらく、快適性が損なわれます。

冠婚葬祭の場から帰宅してスーツを脱いだとき、あの「解放感」を覚えるのはまさにそのためです。軽やかな季節にこそ、お洒落を我慢しながら、我慢しない知性が試されるのです。

要は「相手ファースト」ってことやな。服で自分語りするのはちゃうんやね。
せや。季節が軽くても、心は引き締めとくんが本物の品どす。
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