肌を見せない装いの威厳と清潔感

肌を見せない装いの威厳と清潔感

 

肌を見せない装いの威厳と清潔感 ── “品格”はどこから生まれるのか?

第1章:あなたならどうする?

ある日、重要な取引先との初対面の打ち合わせ。真夏の暑さに負け、シャツのボタンを大きく開け、ローファーに短い靴下を合わせて出社したビジネスマン。ふと足を組んだ瞬間、スーツの裾からすね毛が覗いたとき、相手の視線が一瞬止まった──

Sakura
でも夏だし、襟を開けるくらい許されるでしょ?なんでそんなに肌見せが問題になるの?
Anthony
清潔感は「覆われた肌の量」と密接です。とくにビジネスでは、肌が見えるほどカジュアル、すなわち緊張感や配慮が足りないと感じられてしまいます。

第2章:歴史や文化から読み解く

欧米の服装史では、身分が高いほど「肌を覆う布の面積」が多く、逆に労働階級は露出が多い服を着ていたという傾向があります。これは文化的な背景にとどまらず、心理的な印象にも表れます。

心理学者エドワード・T・ホールによると、人は“距離”や“覆い”に対して「礼儀」や「信頼」の感覚を直感的に持つとされます。ビジネスにおいて「肌を見せない」ことは、相手との精神的距離を適切に保ち、信頼感を構築する非言語的メッセージでもあるのです。

Sakura
ロングホーズとか、密閉されたタブカラーとか…やりすぎじゃない?
Anthony
逆です。装いの細部にこそ「私はあなたに敬意を払っている」という態度が宿る。肌を見せないことは礼儀そのものです。

第3章:現代の思想

Z世代では肌見せやカジュアル化もトレンドではありますが、ビジネスの場では未だに“きちんと感”が最も重視されます。特に金融や医療、不動産、教育といった“信頼産業”では「肌の露出=不誠実」の印象につながるリスクがあります。

Vゾーンからインナーシャツが見えたり、椅子に座ったとき背中が覗くシャツ丈、すねが見えるい靴下は、想像以上に相手へ“だらしない”という印象を与えてしまうのです。

タブカラーの襟で密閉された襟が美しい谷原章介さん

谷原章介スタッフ【公式】より

https://www.instagram.com/tanihara_staff/


Sakura
じゃあ、逆に全部隠しておけばそれでいいってこと?
Anthony
大事なのは“隠し方”の美学。タブカラーやロングホーズ、仕立てのシャツなど、ただ隠すのではなく、きちんと感と丁寧さを感じさせる装いが理想です。

まとめ

肌の露出は一見自由で楽に見えますが、ビジネスの場では“見せない美学”こそが清潔感・信頼感・礼儀正しさの源です。「服装は非言語の自己紹介」であることを胸に刻み、自分の信頼を裏付ける装いを整えましょう。

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