佐藤 亮太 26歳 男性 スタートアップ勤務・マーケター

佐藤 亮太 26歳 男性 スタートアップ勤務・マーケター

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Apple Watchのバイブより早く目が覚めてしまった。
彼女は寝返りをうってまた静かになった。
布団から出たら足元がひやっとして、なんとなく後悔した。
無印のケトルに水を入れてスイッチを入れる。その横にはBALMUDAのトースター。
顔を洗って鏡を見ると、まぶたがちょっと腫れてた。
昨晩はYouTubeNewsPicksホリエモンチャンネルをはしごしていた。
Slackに浮かんだメッセージ。「で、数字見た?」
その言い方、いつも変わらないけど、たまに胸の奥で一瞬びくつく。
パンが焼ける匂いで不安が一瞬中和される。
楽天証券を開く。S&P500、ちょっとだけ上がってる。ついでにオルカンもチェック。
彼女が寝ぼけた声で「雨、降る?」って聞いた。
うん、とだけ答えたけど実際は見てない。なんとなく外が暗かったから。
選んだのはTheir Suits Clubhouseのジャージーセットアップスーツ。
カバンはAerのバックパック。
イヤホンはAnker Soundcore Liberty 4
ユニクロの白T。靴はコンバースのレザー。
香水はAesop。財布はabrAsusの薄いやつ。
Zoomの打ち合わせ。カメラ越しに映る自分、やけに老けて見えた気がする。
出社すると、ジョセフが先に来てた。「今日の提案、チェックお願い」
彼はNotionでメモをすぐ共有してくる。さすが。
上司の声が飛んでくる。
「午後の打ち合わせ、昨日伸びた数字と、そのアクセス元をアップデートして反映させておいて。あとLPのメタメッセージのミス、会議までに修正して」
メールにはGoogle SheetsのURLだけ貼られていた。
Salesforceを開きながら、ChatGPTを開き、Similarwebで競合の数字を確認。
夕方、奥渋のカフェFuglen Tokyoでひと息。
YouTube宇多田ヒカルのRemixを流しながらMacBook広げた。
帰りはLimeの電動キックボードに乗って荻窪駅へ。
ファットバイクが欲しい。風が抜けるたび、今日が終わった感じがした。
部屋の明かりが見えて、少し安心した。誰かがいる場所ってだけで、救われることもあるらしい。

 

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